既卒って本当に不利なの?
どうやって既卒就活進めればいいの?
面接のときどんな風に話せばいいの?
こういった疑問に答えます。
著者について
大学四年次に約9カ月間オーストラリアでワーホリしてました。
その後2024年4月に日本に帰国し、出遅れながらも25卒として就活をはじめ、大企業にも内定をいただくことができました!
選考結果
エントリー数:10社
エントリーシート落ち:2社
一次面接通過:8/8社 100%
二次面接通過:4/5社 80%
最終面接通過:5/7社 70%
既卒就活が厳しいと言われる理由3選
「既卒就活」と調べると「人生終了」、「厳しい」などのワードがたびたび見られ当時の私はその情報をうのみにし自分の将来に不安を感じていました。
では実際に経験してみてどうだったのか?
既卒就活が厳しいと言われる理由とともに解説していきます
既卒だと応募できる企業が少ない
全然そんなことありませんでした。
実際にやってもらうとわかると思うのですが、新卒就活サイトで「既卒」で絞り込みをしても多くの企業が出てきます。
また、既卒者は中途採用にも応募ができるため応募できる求人数は多いと感じました。
選考で不利になるから
これもよく言われることですが特に不利だと感じたことはなかったです。
エントリーシート段階で落ちたのは二社だけでした。落ちた企業も私の力不足だったからだと思います。そして、エントリーシートが通過したということは、面接官はあなたを既卒者と知ったうえで選考に勧めてくれたと理解しましょう。
次に面接です。ここまで来れた時点であなたは他の就活生と同じ土俵にいます。
しかし、注意が必要です。既卒であることについての質問をされるからです。
私は選考に進んだ8社のうち3社で、どうして既卒なのか聞かれました。(もっと質問されると思っていたので意外だった)ただ、この手の質問はあらかじめ対策ができるので、逆にラッキーって感じでした(笑)
具体的な回答方法などについては後ほど詳しく解説していきます。
中途採用だと経験がないので採用されにくいから
これはその通りだと思います。
経験者の多い中途採用において未経験の私たちが採用される確率はかなり低い。
未経験でも応募できるところもあるが職種が限定的だったり仕事内容が単調なものが多かった。
だから私は、既卒者は中途採用ではなく新卒者として就活することを強くお勧めします!
そのため、次の章では新卒者として就活をする際の進め方を書いていきます
既卒者が新卒者として就活しても問題ない理由
結論として問題ありません。
理由として、既卒を採用している会社が多いことと、国が既卒者を採用することを推奨しているからです。
既卒を採用している会社は多いから
企業の多くは既卒者を新卒者と同様に受け入れています。
新卒の求人サイトを見ていただくと募集対象に「既卒者」と書かれている企業はたくさんあります。
マイナビ求人サイトの募集要項から引用しました
https://job.mynavi.jp/25/pc/
当時の私も新卒者として混じって就活することに不安を感じていましたが実際に経験してみると自分の行きたい企業はほぼすべて既卒者の採用をしていたので特に困ることはありませんでした!
また、「既卒者」を募集していない企業に関しても応募していいと思います。実際私は既卒者を募集していない会社に電話で選考を受けさせてほしい!といったところ選考に進むことができたので入りたい企業があるならダメもとで連絡してみるといいと思います!
国も「三年以内は新卒枠」をすすめているから
国も人材不足を解消するために企業に対し既卒者を積極的に採用するよう呼び掛けているそうです。
実際、既卒者の募集や採用を行っている企業に対し国からの奨励金が支給されるようですので、企業側にも既卒者を採用するメリットがあります。
このように、国も新卒者として扱うように言っているので安心して新卒者として就活ができます。
でも新卒者と混じって就活するのは不安という方へ
ここまで読んだ方は、
もしかすると、「でも新卒者と混じって就活すると不利じゃないかな…」と思っているかもしれません。
しかし問題ありません。
どうして既卒なのか?などの質問対策をする必要はありますが、それ以外は普通の新卒就活と同じでした。
なので繰り返しになりますが、既卒者でも新卒就活して全然問題ありません!
対策をきちんとすれば大丈夫です!
既卒就活の進め方(私の経験を書きます)
やったことは以下の4つです。
- 自己分析 ゴール:興味のあること、やりたいことが見つかる
- やりたいことを基準として業界を調べる
- 企業を調べる、エントリーする
- エントリーした企業の説明会に参加、選考に進む
こうしてみると既卒といえどやることは新卒就活と変わらないことが伝わるかと思います。
次からは、実際に私がやったことと、当時の私の様子をまとめたので参考になれば幸いです
【2024年4月】自己分析、業界を調べる
やったこと
- Utsuさんの本を読む
- 自己分析 ゴール:興味のあること、やりたいことが見つかる
- やりたいことを基準として業界を調べる
自己分析
まずはなんといっても自己分析です。私は一回目の就活で自己分析をしっかりしていなかったがために失敗しました。私が二回目の就活を始めようと思ったのが2024年の4月でしたので焦る気持ちはありましたが自分と向き合う時間をつくりました。
ただ自己分析に終わりはないので就活においてのゴールとして私は、
①興味のあること②やりたいことの二つが言語化できたらOKとしました。
当時参考にしていた方は「Utsuさん」です。Youtubeや本などで就活に関しての情報を発信している方です。見始めた当初は本当に耳の痛い話ばかりであまり進んでみれなかったのですがUtsuさんのお話は本当にためになるので時間のある方はぜひYoutubeで見てみてください。
特にUtsuさんが書いた「人生の目的論」はぜひ読んでほしいです!
この本を読むまでは、いい企業に就職することがゴールだった私が、自分のやりたいことベースで就活を考えられるようになった本です。
私はこの本を通して自分のやりたいことが言語化できました。
興味のあること:海外旅行
やりたいこと:海外旅行を通して日本の魅力を伝える
業界を調べる
次に、業界選びに関しては自分のやりたいこと、興味のあることベースで考えると軸がぶれず業界も絞りやすいと思います。
私の場合は海外旅行が好きだったので航空業界と旅行業界を中心にみてました。
それ以外にはUtsuさんの業界研究に関しての動画をよく見ていました。
志望業界:航空、旅行
※Utsuさんの回し者みたいですが(笑)当時は本当にお世話になりました。実際に社会で働かれている方からの解像度の高い意見は聞いて損はないと思います。
当時の様子(日記から抜粋)
・自分のやりたいことを見つけるのに1カ月くらいかかった
既卒エージェントに4月、5月からどんどん求人数が減っていくからと言われ当時は焦っていたが同じ失敗をしないために自己分析にはしっかり時間をかけた
・Web広告業界と旅行業界で迷って最終的に旅行業界に絞ることにした
理由:やっぱり自分の好きなこと、やりたいことっていうのを、旅行業界はみたしてるけど、Web広告はみたしてない。Web広告業界を選んだ理由が将来性がある、転職しやすいみたいな他人軸だったから。
【5月】企業を調べる、エントリー、説明会参加、選考に進む
やったこと
- 企業を調べる
- 気になる企業にエントリーする
- 企業の説明会に参加する
- 「ジョブカフェ」や親にエントリーシート添削、面接対策をお願いする
- 企業の選考に進む
企業を調べる
私はマイナビとリクナビに25卒の新卒として登録しました。
業界を決めてもたくさんの求人があるので企業を選ぶのに苦労すると思います。なので企業を選ぶ軸が必要になります。いわゆる「就職活動の軸」ってやつ。
これは自分のやりたいことができる企業かどうかって視点で考えるとすぐ決まります。
私の場合は「海外旅行を通して日本の魅力を伝える」なのでアウトバウンド(日本から海外へ旅行する)とインバウンド(海外から日本に旅行する)に強い会社を選びました。
就職活動の軸:「海外旅行を通して日本の魅力を伝える」
エントリーした企業の説明会に参加、選考に進む
エントリー後の流れは新卒就活と同じです。
こうしてみると既卒だとしても新卒就活とやることは同じだとわかると思います。周りに同じ境遇の人がいなく寂しい時もありましたが、周りと比較することなく自分のやりたいことメインで就活を進められるのは既卒ならではのいいところだなと感じました。
在学中は誰がどの業界の大手企業に受かったとか、就職するならみんなが知っているような名のある企業じゃないとみたいなプレッシャーがありました。ただ既卒はそのようなことがないので気楽に自分のやりたいことベースで進めることができます。私も一回目の就活に比べてリラックスして楽しく就活することができたと思います!
それでもいいことばかりではありません。エントリーシートの添削や面接練習は一人ではできません。必ず他の人に、できれば大人に見てもらうといいでしょう。私の場合、大学のキャリアセンターは利用しませんでした。理由は卒業者のキャリアセンター利用に関して一部のサービスしか受けられないこと、いちいちキャンパスの方まで行くのが面倒だと思ったからです。
結果的に私は利用しなかったですが、大学のキャリアセンターのサービスを受けたいという方はご自身の大学の公式サイトで卒業者のキャリアセンター利用について調べてみるといいと思います。
選考対策をする上での私のお勧めは、「ジョブカフェ」です!
ジョブカフェについては後ほど説明します
当時の様子(日記から抜粋)
・5月が一番きつかった
他の就活生よりも圧倒的に遅れていた。説明会や選考が始まっていく中、私はまだ企業選びをしている。やばい。エントリーシートの締め切りが近いのにまだ全然書けてない。
・とりあえず気になる企業にエントリー、説明会に片っ端から参加
プリエントリー期間が迫り、選んでる時間がないからとりあえず少しでも気になる企業にエントリーする。連日企業の説明会に参加し、自分のやりたいこととの方向性があってるかを見ていた。既卒で大学の授業がなく時間はあったのがよかった。
・エントリーシート添削、面接対策
私は「ジョブカフェ」というサービスを使ってエントリーシート添削、面接対策をしてもらいました。とても丁寧にフィードバックしてもらえるのでまじでいい!このサービスのおかげで内定できたので本当に感謝しています。
【6月】選考対策、企業面接に進む
やったこと
- ジョブカフェを使ってエントリーシート添削、模擬面接をしてもらう
- 企業の面接に進む
6月はとにかく面接対策だった。
エントリーシートは何度も添削してもらい自分でも納得いくものができた。
だけど面接に関しては経験不足から失敗することも多かったがジョブカフェを利用して場数を踏むことを意識していた。
当時の様子(日記から抜粋)
・5月と比べて楽になった
エントリーシートを書くのが一番きつかった。だけど一度書けたら他の企業に出す時も分はそのままで提出していたので楽だった。自己PRとガクチカは何回も親やジョブカフェの職員の方に見てもらい添削してもらった。この2つはどの企業においても書き換えたりしなかった。
・面接怖い
5月時点で面接は2回くらいしか経験してない。それ以外は模擬面接。圧倒的に経験不足で面接中に緊張のし過ぎでせりふ忘れたり、笑顔を見せる余裕がなかったと思う。
【7月】選考対策、企業面接に進む
やったこと
- 企業の面接に進む
初めは緊張していた面接も場数を踏んだ後は余裕が出てきた。
余裕ができることによってよりありのままの自分を面接官に見てもらうことができたと思う。
何回も面接をやって気付いたのが、自分のできることをアピールするんじゃなくて、自分のやりたいことを伝えるのが大切なんだと知った。
面接に慣れて余裕が出てきたからか、私は次第に自分から過去の経験やエピソードを話すようになり、「会社に入った後自分はこんな風に貢献できます!」みたいに言ってた。だけどそういう感じで話した面接はみんな落ちてた。
逆に自分の夢を語ったり、「自分のやりたいことをぜひ御社でやらせてください!」というような感情に訴えかける伝え方をした面接は、その他の質問の回答がしどろもどろで、的外れなことを言ってても受かってた。
だから面接をする上で一番大切なのはやりたいという気持ちを素直に伝えることなんだとこの時にようやくわかった。
騙されたと思って一度やってみてほしい。このやり方にかえてから本当に選考通過率が変わったからおすすめ
当時の様子(日記から抜粋)
・夏暑い
スーツを着て7月まで就活するのきつすぎる。早く終わらしたい
・面接慣れてきた
6月中に何度も面接を経験したおかげで質問にもスムーズに答えられるようになったし、笑顔で受け答えもできるくらい余裕が出てきた。
・やりたいことを伝える方がいい
自分の経験をどう生かすかを伝えるんじゃなく自分が何をやりたいか、だからあなたの会社に入りたいんだと熱意をもって伝えることが何よりも重要だと知った
既卒就活 面接対策
面接対策におすすめのサイト、サービス
- 株式会社ウェイズファクトリー 既卒者専門の就職支援サイト
- ジョブカフェ
- note
- 大学のキャリアセンター
株式会社ウェイズファクトリー 既卒者専門の就職支援サイト
既卒就活の情報をまとめたサイトです。
私は体験談を見るために使ってました。たくさんの既卒者の方が体験談を書いてくれています。
体験談を読むことで自分は一人じゃないんだという気持ちが持てたのでぜひ読んでみてください!
ジョブカフェ
↑のサイトから「ジョブカフェ」の存在を知りました。
ジョブカフェは若者に向けた就職支援をする施設です。無料で利用することができます。
エントリーシート添削、模擬面接までしてくださり本当に何度もお世話になりました!
自分一人だけではこういったことはできないのでありがたかったです。
「ジョブカフェ 自分の住む地域名」で検索するとお住いの地域の施設が出ると思います。
私はオンラインのみでしたが対面でのサービスも行っているのでそちらもぜひ。
ジョブカフェは就活の時、一番お世話になったし、素晴らしいサービスですのでぜひ皆さんも調べてみてください!
note、Youtube
noteやYoutubeも使ってました。
既卒者の体験談などを見て真似したり元気をもらったりしてました。
大学のキャリアセンター
私の場合、大学のキャリアセンターは利用しませんでした。理由は卒業者のキャリアセンター利用に関して一部のサービスしか受けられないこと、いちいちキャンパスの方まで行くのが面倒だと思ったからです。
結果的に私は利用しなかったですが、大学のキャリアセンターのサービスを受けたいという方はご自身の大学の公式サイトで卒業者のキャリアセンター利用について調べてみるといいと思います。
面接 質問対策
ここからは実際に私が質問されたことと、答えるときのポイントについて解説します。
どうして既卒なのか?
正直に答えましょう。
嘘を言ったとしても面接官にはすぐにばれます。ウソがばれた時点で印象は最悪ですので自分の気持ちを正直に話す方がいいです。
話す時のポイント
既卒になった原因→乗り越えた方法→これからどう生かすか の順番で話す。
「一回目の就活は失敗した。原因は○〇だと考えた。そして解決するために○○をしてその結果今は○〇をするために就活している」という感じ。
面接官は脅したいわけじゃない。あなたがどんな経験をして既卒になったのか純粋に知りたいのだ。
私の場合
特にやりたいこともないまま一回目の就活をしていた。就活を進めるうちに気持ちが追い付かなくなり選考を辞退。自分を振り返り、自分のやりたいという気持ちを大事にすることを学んだ。今は○○というやりたいことをかなえるために就活をしています。
卒業してから何をしていた?
これも正直に言う。私はオーストラリアワーホリについて話した。
話す時も、
①なんでやったか、どういう目的があったのか
➁それを達成して何を感じ、何を考えたか
③その経験をこれからどう生かしていきたいか
この順番で話すと相手にも伝わりやすいと思う
挫折経験について
これは正直ラッキー質問だと思っていた。
なぜなら就活に失敗したという経験をそのまま話せるから。
答え方としては「どうして既卒になのか?」の答え方と同じでいい。
①既卒になった理由
➁既卒経験から学んだこと
③その経験をこれからどう生かしていくか
これでOK
面接に大事な心構え
既卒の面接対策で一番重要なのは既卒の理由を正直に伝えることだと思う。
どんなにきれいなストーリーを作ったとしても嘘はすぐに面接官にばれると思う。
だから正直に一回目の就活でどうして失敗したのかを話すといい。そしてその経験を学んだことをこれからどう生かしていくかをきちんと伝えることができたらそれだけで完璧です
まとめ
- 既卒者は新卒就活するのがおすすめ!
- きちんと対策すれば既卒は不利じゃない!
以上、既卒就活について私が当時知りたかった情報をもとにまとめてみました。
他にも既卒就活についてまとめた記事があるのでもしよかったら見てみてください!
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